プロモーション隊としてレポートを書き、いわき市観光サイトにてレポートをアップしていただきました。
こちらはそのレポートのオリジナルバージョン(写真多め)になります。
旅館の方に喜んでいただきたい、読んでくださった方に「行ってみたいな」と思ってもらいたい
なかなか時間が取れなくて旅行に行けない方にも、ちょっとでも出かけた気分になってもらえたら
そんな思いで書き上げました。
また今月末まで県民割が実施されているので「泊まってみたいな」と思った方がいらっしゃればぜひ。
新型コロナウィルス感染症が落ち着いたらぜひ東北に旅行に来ませんか?家族旅行や温泉旅行を考えているカップルにおすすめしたい宿があります。福島県いわきというと「海」のイメージが強いと思いますが海だけではありません。いわきには山もあります。山に囲まれた内郷高野地区にひっそりとたたずむ宿「入の元湯 神泉亭」をご紹介します。
入の元湯 神泉亭
お庭では季節のお花が楽しめます |
合掌造りの離れでいただくお狩場(かりば)焼きもおすすめ |
合掌造りの入り口 |
「神泉亭」の文字が入っているオリジナルのお皿 |
内郷高野町にはもともと「出戸(でと)の湯」「中の湯」「入の元湯」と3軒旅館があったそうですが今は「入の元湯 神泉亭」1軒になりました。内郷方面から上がっていくと最初に「出戸(でと)の湯」、次に「中の湯」と続き、一番奥にあるのが「入の元湯」です。水は上から下に流れるので、一番高い場所にあるこちらを地元の人たちは“元湯”と呼んでいました。※現在あるのは「入の元湯」のみですが、湯質はそれぞれ違っていたようです。
明治時代の陸軍軍人であった大山元帥(西郷隆盛の従弟)が、傷の治りがよいので「神さまの恵みの水だ」と「神泉亭」と名づけ「入の元湯 神泉亭」という現在の名前になりました。
いわきが生んだ詩人 草野心平が愛した宿
草野心平はこの庭を眺めるのが好きだったそうです |
ここまでが草野心平の書です |
草野心平が好んで泊まった部屋には それより時代が後になりますが あるお客さまのいたずらがきが残っています |
こちらの宿はいわき市出身の詩人草野心平が気に入っていた宿でもあります。「僕の部屋、空いてる?」と草野心平本人が予約の電話を入れてきたほどだとか。本館2階の部屋に宿泊しては執筆活動をしていたということで、現在も草野心平のファンが部屋を見学がてら宿泊することがあるそうです。(お部屋の見学を希望される場合は事前に連絡してくださいね)
景色がごちそうの宿
3階と4階が客室になっており トイレと洗面台がついています |
目の前に広がるのは三大明神山 |
朝の空もまたキレイでした |
宿の周りには何もありません。あるのは山の景色だけ。静かな時間が流れます。梅雨の頃は、夜になると庭にある池のカエルがゲコゲコ鳴く、その声が聞こえてなんとも風情があるそうです。
テレビはありますが地上波のみで衛星放送は受信できません。Wi-Fiは1階のみ使用できますが客室のある3階、4階では使えません。
でも時にはそんなところでゆったり時間を過ごしてみませんか?家族とのおしゃべりを楽しんだり、お湯に浸かって日ごろの疲れを癒したり、窓際の椅子に腰かけてただ黙って山の姿を見つめたり。それだけでも十分、心が洗われるのではないでしょうか?
夕食は楽しみにしていたお狩場(かりば)焼き
夕食会場は離れにある合掌造りの建物です |
今では珍しくなった柱時計もここでは健在です |
長い廊下の先にあるお部屋でお食事をいただきました |
串焼きのほか、お刺身もついています |
山の幸を炭火で焼いていただきます |
左の魚はイワナ(川魚)です |
福島牛とオプションで追加したカニです |
鍋が火鉢の上においてあるので なめこと豆腐のお味噌汁を 食事の最後まで温かいままいただくことができました |
きのこの混ぜご飯はやさしい味付けでした |
お酒を嗜まれる方には地酒の又兵衛があります 囲炉裏で温めていただくこともできます |
夕食会場は個室になっており 小さなお子さまがいても他のお客さまに気兼ねすることなく 食事を楽しむことができます |
夕食は離れにある合掌造りのお部屋でいただきます。夕食は18時、18時半、19時と開始時間を選ぶようになっています。
個室になっており、いろりを囲んで自分で焼いて食べるお狩場(かりば)焼きです。私が幼いころに両親に連れてきてもらったことがあるそうですが、その頃はなんとスズメも焼いていたのだとか。それは40年も前の話なので今はもうありませんが、なんとも猟師料理らしいなと思いました。
お狩場焼きの内容はこちらに詳しく紹介されています。苦手なものがあれば予約時に女将さんに相談してくださいね。
福島牛のついたプランにオプションでカニも一人分追加しましたが牛肉とカニを焼く前に私のお腹はすでにいっぱいに・・・・・。息子が牛肉をぺろりと平らげました。今でも息子は「神泉亭で食べた牛肉、美味しかったなぁ」と時々つぶやいています。
宿泊の楽しみといったらやっぱりお風呂
お風呂は2種類、泉質は同じですが 趣の違うお風呂をお楽しみください |
諸人を救う薬のこの水は 神の恵みに湧きや出でけん 大山元帥が詠んだ詩 |
こちらは露天風呂風の岩風呂です |
こちらは大浴場です |
胃腸病、神経痛、腰痛、むち打ち症、 ヤケドのほかに痔にもいいそうですよ |
近くに「モトスポーツランドしどき(モトクロスしどき)」 というモトクロスのコースがあり コース帰りのライダーも日帰り入浴を利用しています ドライヤーは受付で借りることができます |
大浴場にはジャグジーがついています 少し熱めのお湯ですが 薬湯を入れるとちょうどいい湯加減になりました |
お風呂上がりの牛乳はまた格別ですよね ご当地牛乳を召し上がれ |
夕食をいただいたお部屋と似ていますね |
泉質は無色透明のアルカリ炭酸泉です。ちょっとヌルヌルする感じがしますがそれだけ濃いアルカリ性なのだなと思いました。
お風呂は2種類あり、午前と午後で入れ替え制となります。宿泊される場合はぜひ両方のお風呂を楽しんでみてはいかがでしょうか。もちろん日帰り入浴もできますよ。
朝食もボリュームたっぷり
朝食会場は1階です |
炊き立てのご飯に種類豊富なおかず |
お庭を見ながら朝食をいただきました |
朝ごはんは品数たっぷり。ご飯はおひつに入っているので気兼ねなくおかわりができます。
お庭を見てみるとなにやら階段が見えたので女将さんに聞いてみると、なんと山の上に神泉亭の神さま(薬師大神 くすしだいじん)をお祀りしている神社があるのだとか。
いざ、元湯神社へ
階段を上がっていきます |
手作りの階段が続いています |
あ、あそこだ |
小さいけれど立派な神社です |
神泉亭のお湯の神さまです |
下に見えるのが神泉亭です |
神泉亭には井戸があり、そこから鉱泉水(薬水)が湧き出ています。敷地内であればどこでもその水がでるのかと思いましたが(実際に以前、他の場所を掘ったこともあったそうです)その特別な水が出るのは井戸のところのみだそうです。
以前は1年に1回神主さんと一緒に神社にお参りし、日帰り客にもご馳走を振舞っていたそうです。「神さまのみ恵みのお水」と大事に代々受け継がれてきたのだなぁと思いました。
まとめ
★入浴
無色透明のアルカリ炭酸泉のお風呂は宿泊だけでなく日帰り入浴でも利用できます。
日帰り入浴はお風呂のみの利用(13:00~19:00 大人550円 子ども330円)のほかに、部屋付き日帰り温泉(10:00~16:00 大人1名2,200円 ※要予約)もあります。
お風呂はシャンプーとボディーソープが設置されています。ドライヤーは貸出あり。タオルは持参するか有料(200円)で販売しています。
★食事&宿泊
お食事は合掌造りの離れでいただくお狩場(かりば)焼き。宿泊しなくてもお狩場焼き(1名4,400円 ※要予約)をいただくこともできます。
宿泊の場合は1泊2食付き大人1人12,300円(税込)+入湯税150円~。
※宿泊料金はシーズン・人数によって料金が異なる場合がありますので詳しくはお問い合わせください。
私が利用したのは「囲炉裏でお夕食 牛肉も食べよう」プラン 13,400円 追加料理でカニ一人前1,100円
入湯税150円
牛肉ではなくカニをつけるプランと牛肉もカニもつけないスタンダードプランもあります。
★今だけ割引サービス
今月末まで「福島県民割」が使えます。(販売実施泊数の上限になり次第締め切り)
他に朝食付きプランや素泊まりのプランもあります。食料品の持ち込みは可能ですが近くにスーパーやコンビニエンスストアはありません。
★その他
山に囲まれた宿なので季節によってはカメムシなどが発生することがあるそうです。虫の苦手な方はご注意ください。
住所 福島県いわき市内郷高野町中倉54
電話 0246-27-3939
★「神泉亭」に行くならここにもぜひ立ち寄ってほしいおすすめスポットをまとめてみました
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