2022年8月11日木曜日

キッズ★アリぺに込める私の思い

キッズ★アリぺ増刊号vol.4 2022夏号できました。

今回、増刊号を発行するにあたり
もっと多くの方にキッズ★アリぺを知っていただきたい
情報を必要としている方にキッズ★アリぺを届けたい、という思いから
キッズ★アリぺを発行することになった経緯や私の思いを文章にまとめました。
ちょっと長くなってしまいましたが、ご覧いただけましたら幸いです。

ちなみにキッズ★アリぺで紹介しきれなかった情報を発信するために
いわきこどもプロジェクトをつくりました。
あそび工房もキッズ★アリぺもいわきこどもプロジェクトも全部つながっています。

キッズ★アリぺ市民編集部員をしている私は大学生の子3人を持つ主婦です。「キッズ★アリぺ」ができた経緯について説明させていただきます。 

私はいわきで生まれ中学卒業まではいわきで過ごし、その後島根県松江市、東京で学生生活を送り、就職でいわきに戻りました。結婚して再び東京へ、主人の実家の近くで生活していました。その後、主人がフリーランスに転身したので1歳になった長女を連れて名古屋市のベッドタウンである愛知県日進市に移り住みました。 

主人は休日も仕事で家にいないことが多く、私は見知らぬ土地で頼る人もいない中でのワンオペ育児。そんな時に頼りになったのは街で手にした小さなチラシでした。街のお知らせが書かれており、そこで「子ども連れで行ける歯科医院」や「フリーで活動している助産師」の存在を知りました。

子どもと同室で歯科治療を受けることができたり、助産師には自宅近くでおススメの小児科や託児室のある産婦人科を紹介してもらったり、そのほかいろいろな相談にのってもらうことができました。 

その後、主人が関わっていたプロジェクトが無事に完了し、次女の出産もあったので私の実家があるいわきで主人は新たな仕事に就くことになりました。

 なぜいわきに戻ろうかと思ったのか。自分の地元ならば土地勘もあるし、子育てに関する情報もたやすく手に入るだろうと思ったからです。しかし子育てが楽だろうと思って帰ってきたものの、独身時代に見えていた風景と子育てをする母になってから見えたいわきの風景は全く違っており、子育てする母親が必要とする情報を私は全く手に入れられませんでした。

  時は流れ長女は小学5年生、次女は3年生、その後生まれた長男は小学1年生になっていました。きっといつまでもこの平穏な生活が続いていくだろうと思っていたその年の3月、東日本大震災が起こりました。ふさぎ込む毎日でしたが6月になり、それまで子ども向けイベントでお世話になっていたアリオススタッフより「いつまでも落ち込んでいないで自分たちにできることをしよう」と連絡がありました。アリオスでの子どものイベントで一緒になった人たちにも声をかけ、自分たちでできることを持ち寄ってアリオスの屋内で月に一度、子どもの遊び場「あそび工房」を開催することになりました。その頃は原発事故のことがあり、大人も子どもも屋内に閉じこもっていました。(今でもアリオスの「あそび工房」はアリオススタッフや市民ボランティアスタッフのおかげで続いています)

  あそび工房をスタートさせましたが「お知らせしないとお客さんも来ないよね」ということになり、あそび工房開催のお知らせをするフリーペーパーをつくることになりました。あそび工房の開催案内だけでなく、あそび工房に参加されるお客さんが喜ぶような市内の絵本の読み聞かせ会のお知らせや、子どもを連れて参加できるイベント情報もあわせて掲載しました。「キッズ★アリぺ」(キッズ・アリオスペーパー)の誕生です。私は市民編集部員になりました。

  市内で子育てするママの1/3は市外から転入されてきたママだと聞いたことがあります。また地元で子育てしていても孤育てママもいます。「キッズ★アリぺ」の内容を考えるとき、私の心の中にあったのは愛知でのワンオペ育児のときに助けてくれたあのチラシ。あのチラシに私はどんなに救われたことか。自分はあの時助けてもらったから、今度はいわきで生活するママの助けになるようなフリーペーパーを作りたい……。

  主人の転職で愛知に引っ越しましたが、実家からどんどん遠くなるので私は転職に反対でした。愛知への引っ越しもあまり嬉しくありませんでした。でも住んでいるうちに街のことが分かってきたら「ここでの生活も悪くないな」と思い、子どもと二人でいろんなところに出かけたり、ご飯の美味しいお店でランチを楽しんだり、新しい土地での生活を楽しめるようになりました。

 様々な理由でいわきに転入されてきたママがいると思います。またもともといわきで生活していたママにもいろいろな思いがあると思いますが、私は今ここで、同じ時代にいわきで子育てすることになったママに「いわきでの子育てが楽しい!!」と思ってもらいたい、と思っています。ママがニコニコなら子どもも家族もみんなニコニコになれるからです。そのような思いから子育て支援情報や街の情報、子どもを連れて参加できるイベント情報を積極的にお知らせしています。

  子育て情報を発信する中で「イベントを企画したけれどお客さんが集まらないので協力して欲しい」と連絡をいただいたり、子育て支援のサービスがあるのにあまり知られていない現状を目にすることがあり、ママと子育て支援をしている方々の橋渡しがしたいと思うようになりました。

 今回「キッズ★アリぺ 増刊号vol.4」を発行しました。最近、市内の子育て支援施設や団体が増えてきました。毎月発行される「キッズ★アリぺ」の紙面でもお知らせしていますが、毎月開催されるイベント情報が多いため心にとめて欲しい子育て支援の情報が埋もれてしまうのではないかと思い、増刊号としてまとめることにしました。ママの「困った」に寄り添い、子育て支援施設や団体とママをつなぐことができたら嬉しいです。必要な人に情報が届きますように。


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