「発達障害」と間違われる子どもたち |
今まで発達障害についての本を何冊か読みましたが
この本はちょっと違った角度からの話で興味を持ちました。
筆者は35年の臨床経験を持つ小児科医であり、脳科学を研究してきた医学博士。
また母親でもあります。
この14年間で発達障害児の数は約14倍に増えたけれど、本当にそうなのか?
どうしてそうなったのかが解説されており、私も納得しました。
実は「発達障害なのではなくて、発達障害もどきなのかもしれない」という話。
発達障害を疑う前に家庭でできることがあり、ぜひやってみて欲しい。
そうすることで親御さんやお子さん自身の悩みや苦しみを減らしたい、という筆者の思い。
あとがきに書かれていたことは
思い悩んでいる親御さんやその周辺の人に届けたい、と何度も企画や内容を練り直し
「発達障害」について誤解や曲解をあたえるかもしれないリスクも考えつつも
それでも思い悩んでいる親御さんや周囲の人に届けたいと出版を決めたこと。
反論や疑問があれば信頼できる専門機関や自分のところに来て欲しい
という筆者のあり方に心を打たれました。
「生活リズムを整える」「生活の中で子どもに役割を与える」ことはどんな子どもでも大切だし
“睡眠”はともすると軽視されがちだけれど、“睡眠”こそ大事で
脳も可塑性があるから何歳になってもやり直しができるから
「もう〇歳になってしまったから遅い」なんていうこともない。
これから夏休みになって生活のリズムが乱れがちになるかもしれないけれど
だからこそ、「早寝早起き朝ごはん」を心がけてもらえたらいいなと思います。
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