2023年6月22日木曜日

みんなでつくる美術館プロジェクト のミーティングに参加してきました

先日、映画「チョコレートな人々」の鑑賞感想会に参加しました。

その時にある参加者の方が話していたみんなでつくる美術館プロジェクトが気になりました。

“みんなの美術館”と“居場所”の機能をあわせもった場所をつくろう、というものです。


“みんなの美術館”といって私が思い浮かべたのはtetteで見た子どもたちの絵

このプロジェクト、私が「あったらいいな」と思ったことができるかも?とちょっと思いました。


“居場所”も最近、よく耳にする言葉。

ご近所付き合いがだんだんと希薄になってきましたが

その分、地域に誰でもフラっと立ち寄れる居場所があるなら、それもいいのかなぁ、と。


実は6月の前に行われた、このプロジェクトの4月のミーティングも気になっていました。

でも知らない人たちのところに飛び込むのって勇気がいるので

結局参加しないまま終わってしまいました。

今回は「ものづくり班」「イベント班」「広報班」に分かれて話し合いをするそうで

広報なら私でもお手伝いできそう、と思って、今回は「えいやっ」と意を決して行ってきました。

場所はソーシャルスクエア上荒川店いつだれキッチンと同じ建物(あらたな)にあります。

ソーシャルスクエア上荒川店は障がいがある方への自立訓練(生活訓練)と

就労移行支援を行っている事業所です。

あらたな

駐車場はこちら。


初めにプロジェクト全体の説明と、前回のミーティングで決まった
この「みんなの美術館×居場所」の名前が発表されました。

みんなの居場所 ART BASE しかく

“しかく”と聞いて□を思い浮かべた私は「?」と思いましたが、説明を聞いて納得しました。
(“しかく”の由来はソーシャルスクエア上荒川店の投稿をご覧ください)


そして“みんなの美術館×居場所”のコンセプトです。


その後は各班に分かれて話し合いの時間になりました。
参加者の方は性別も世代もごちゃまぜで、お子さんを連れていらっしゃる方もいらして
各班のミーティングではお子さんも参加したり。
ごちゃまぜの、みんなの美術館のミーティングらしいな、と思いました。

私は広報班へ。
広報といっても、紙媒体でのお知らせやネット(SNS)を使ってのお知らせなどさまざまです。
まずは7月のプレオープンのお知らせに向けて、誰にどんな方法でお知らせしようか
という話し合いになりました。
グランドオープンは12月を予定していますが
7月のプレオープンでまずは“居場所”として利用できるように考えているそうです。
プレオープンの詳細が決まりましたら私もblogやSNS等でお知らせしたいと思います。


帰宅してから「おもしろそうなプロジェクトが始まったな」と思いましたが
どうしてこんな大掛かりなプロジェクトをしようと思ったのだろう
と疑問に思いました。
大勢の人を巻き込んで新しいことを始めるのは、ものすごくエネルギーの要ることです。
しかも勤務時間外なのに。
それでもこうしてプロジェクトを立ち上げたのには、それだけの思いがあるんだろうな、と。
そこでこのプロジェクトの発起人であるソーシャルスクエア上荒川店のクルー渡邉さん
どうしてこのプロジェクトを始めようと思ったのか聞いてみました。

渡邉さんはもともとまちづくりに興味があり
仕事やプライベートでも町や人と関わることをしていて
地域の魅力を知りたい、伝えたい、という思いを持っていました。
また美術館が好きで、学芸員の資格も取得したそうです。
仕事では地域福祉に携わっていました。

そんな中、あるイベントで猪苗代にある「はじまりの美術館の館長さんの
『福祉もアートもどちらも「近寄りがたいイメージ」を持っていて、よく知らない、触れる機会がないものなので自分とは関係ないことだと捉えられがち。でも福祉もアートも、人が生きていくためには不可欠で根源的なものだから本当はすごく身近なもののはず
というお話に感銘を受けたそうです。

去年は「はじまりの美術館」が企画したイベント
ソーシャルスクエア上荒川店のエントランスが展示会場として使われました。
そこからソーシャルスクエアの利用者さんと地域の方との交流が生まれたそうです。
この時は期間限定のイベントでしたが
単発ではなく、継続して利用者さんと地域の方が交流できる仕組みをつくりたい
と考えたそうです。

また利用者さんがいない時間帯に事業所を地域資源として活用してもらいたい
という思いがありました。
利用者さんには創作活動が好きな方がいたり
演劇や自己表現など、さまざまな芸術活動をしている地域の人との出会いもありました。

こういった沢山のことがあって、渡邉さんの中に「やってみたい」という小さな芽が生まれ
それが「みんなでつくる美術館プロジェクト」という形になりました。
アートを介してみんなが交流する「みんなでつくる美術館」が「地域の居場所」になって
やがて「公民館のような場所」になることを目指して。


私がすごいと思ったのは、一人の人の「これをやってみたい」という思いを
事業所の他のクルーが一緒になって実現しようと協力しているところです。
渡邊さんも、こういった事業所の雰囲気に惹かれたからこの仕事に就いたのかな、なんて。

今回のミーティングでざっくり3つの班に分かれましたが
新しくプロジェクトに参加したい方がいればぜひ、とのことです。
おもしろそう♪と思った方は一緒に参加しませんか?


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