2014年1月26日日曜日

レポート 親野智可等(おやのちから)先生講演会 ~叱らなくても子どもは伸びる目から鱗の子育て~ その3

【なかなかできないことを工夫する】

ケース1 歯みがきを忘れる子
          ↓
       ご飯の食卓にハブラシを用意しておく
          ↓
       食後、みがいていたらほめる
           ↓
       一週間続いたらハブラシの用意をやめる
 ・その後も自分で歯みがきをしていたらほめる。
 ・忘れていたらまたハブラシを用意する。

 ケース2 なかなか宿題をやらない子(男の子のお母さんの実際の工夫)
             ↓
      玄関に大きくない、深くない箱を2つ用意しておく
             ↓
      帰宅したらランドセルの中身を全て出させる
             ↓
      宿題も全て出てくる(学校からのお便りプリントも出てくる)
             ↓ 
      宿題にとりかかるまでの労力が半分になった

 ケース3 とりあえず一問一答方式
      「遊んでもいいよ、でも一問だけ算数/漢字を先にやってね」
             ↓
      見通しができる、出口が見える。
      一問だけでもやっておくと、あとがラクになる。

【お片付けタイム】
 お片付け 2割の人:上手い 6割:普通 2割:しょうもない

「いいこと」が起きる子どもの習慣 親野智可等・著 PHP出版 に書いてある

15分「お片付けタイム」をつくる
 
2割のしょうもない人…片付けをやらないだけ、ノウハウはある。
 担任をしていた時、毎日帰りの会で「お片付けタイム」を作った。
 →みんな机の中がキレイになった。

 家でやる場合 毎日同じ時間にタイマーをセットしておき音楽を流す。
        →夕食後にお片付けタイムを設定する。
決めた時刻に決めた時間だけやる。
前の日よりほんの少しだけキレイにする。
片付けの時間をきちんととるだけでいい。





【あきらめる?!

子どもはなかなかやらない
     ↓
放任するのではなく、大人が工夫をする
大人が工夫を考えることが大事
 困ったことがあると工夫するという考えが子どもに伝わる。

上手くいかない時は改善する。
それでも上手くいかない→もっと改善する。
それでもダメ、どうしようもない→あきらめる
あきらめる 仏教の言葉で心理をあきらかに受け入れる、ということ

ゆるめる←→しめすぎる
 ゆるめるほうがいい子に育つ
子どもが穏やかに安定して過ごせることが大事→親による

よいもの 思いやり、優しさ、やる気、チャレンジ精神、自己肯定感、他者信頼
 →安らかな精神状態から生まれる

子育て中の家庭→温室
 できる工夫はしましょう、でも改善できないときはあきらめましょう。

あきらめる=手伝ったり、やってあげる、ということ。
そんなことをしていると、子どもが自立できなくなるのでは?
片付けできない、朝、起きられない……自立とは関係ない。

年長の男の子の場合
超スローペース 園バスに乗り遅れるほど。
お母さん:画用紙の時計を作り、本物の時計と模擬時計を並べる。
(実際の時間と食べ終わる時間 650 を示した時計)
            ↓
     時間内に食べ終わることができた。
            ↓
     着替えも遅いので「剣の舞」をかけたが効果なし。
                 ↓
           母が文句を言いながら手伝う。
                 ↓
          園バスの中で友達とケンカが始まる。
 朝叱られた後に家を出る小中学生→事故に遭いやすくなる
※手伝うなら明るく笑ってほめて手伝う
幼稚園での彼:あそびの大将
       あそびを創り出す、自立している、アイディアが斬新
       ただスローペースなだけ

30代ビジネスマンの場合
朝起きられない。子どもに起こしてもらう。
        ↓
しかし会社ではバリバリのビジネスマン。
会社も彼のおかげで大きくなり中国に支社もできる。
多分、中国に赴任するようになるだろう。

単身赴任しても1人で起きて会社に行くだろう。


0 件のコメント:

コメントを投稿