ギャラリー笑福(えふく)に行ってきました。
以前は「さわの湯鉱泉」として旅館業や、遠方から学校に通う高校生の下宿を営んでいました。
震災の影響で閉館してしまいましたが、ギャラリーとして生まれ変わりました。
春の時空散走でこちらの存在を知って「行きたいなぁ」と思っていた場所でした。
「こんにちは」と玄関を入ると
言われて気づきましたが、遠野和紙に着物の模様を貼り付けてあります。
花嫁衣裳のミニチュア。実際の衣装を使っているそうです。
私は洋装だったから、綿帽子って憧れるんですよね。
着物や帯が所せましとディスプレイされていて、圧倒されました。
右手にあるお部屋へ入るとこちらにも素敵な作品がずらり。
古布を額に入れたもの。時代を感じさせる模様などアンティーク感があって素敵。
お地蔵さまや椿など、どれも手作り。
オーナーのコレクションだというベネチアンガラスやトンボ玉も販売しています。
ベネチアンガラスやトンボ玉、好きなので見入ってしまいました。
着物をリメイクして様々な作品を作り、残った端切れでつくったそうです。
木工作品もあります。
いろんな作家さんの作品を委託販売しているそうです。
こちらはうさぎさんがいっぱい。
部屋の前にあった椿柄のクッション。
上の子ちゃんが卒業式の時にレンタルしようかと迷った袴の柄に似てる。
結局、妹の振袖をしたのだけれど。
階段の下にも古布の作品。和風テイストのお店においてもいいかも。
奥は長い廊下。旅館だった頃の様子が思い浮かびます。
こちらではお茶やコーヒーをいただくこともできるそうです。
喫茶室の入り口。
静かなお部屋。
喫茶室は2部屋ありました。
お庭を眺めながらお抹茶をいただくのもいいですね。
2階もあるので行ってみました。至るところに着物や帯が飾ってあります。
奥には黒板、学校の教室をイメージした展示。
懐かしい学用品や教室で勉強するお人形さんたち。
懐かしい気持ちにさせてくれるコーナーでした。
奥にもまだまだあります。
こぎん刺のブローチやさをり織り?だったかな、のマフラーがいいなぁと思ってみていました。
「あれはデニムの着物なんですよ」と言われて「えっ」と驚いて近づいてよく見てみました。
ホントにデニム生地の着物でした‼
壁にかかっていたなかよしのウサギさん。
こちらはデニムの着物を作った方の作品。デニムのエプロン。作家さんは若い男性だそうです。
階段を下りようとしたら、立派な黒留めそでが掛かっていました。
いろんなところに着物や帯が飾ってあったので、スタッフに聞いてみました。
おばあさんやひいおばあさんの着物や帯が沢山あるそうなのですが
現代の人にはサイズが小さかったり、短かったりするために着られないのだそうです。
でもそのまま眠らせておくのはもったいないから、と様々に活用しているのだと。
とても見事だと思いました。
これは玄関にあったものなのですが、昔の人の身体はこれくらいの大きさだったようです。
私はパッと見て「これはお子さん用(小学5~6年生くらい)の着物かな?」と思っていたので
これが成人サイズだなんてびっくり。
よく、昔の人は今より身長が低かったから、とは聞きますが
実際にこうして見たことはなかったのでとても驚きました。ひょえ~。
それなら帯も着物の丈も短くてなかなか着ることができないなぁ。
一通り見せていただいて「帰ろうかな」と思ったのですが
せっかくなのでお茶をいただくことにしました。
お部屋が二つあるのでどっちにしようか迷いましたが、こちらのお部屋にしました。
ぽかぽか陽気の日だったので、庭を眺めながら静かな空間でゆっくりできました。
楽しい発見がある日でした。